泣いて、凪いで、泣かないで。
「お~い、みーなーぎちゃ~んっ!」

「うわっ!」

「驚き過ぎだよ」


髪の毛が明るめの茶色をした、ちょっと危なげな男の子に話しかけられる。


「今日さ、一緒に帰ろうよ。おれさ、ちょうどお店に行くつもりだったんだ」

「そうなんだ。なら、いいよ」


ん?

いいよって、なんでそんな簡単にオッケーしちゃってんのよ。

だってこの人は...

この人は...


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