無気力さんと同居するらしい


……

でも、何より
私は


『よく、頑張ったな』


帰り道

真琴くんのかけてくれた言葉達が

心に残ってる

本当に嬉しかったあの言葉が


私が言って欲しかったであろう言葉達

私の根本的なところから大きく揺さぶる言葉達


真琴くんの一言で

私の中の何かが大きな音を立てて変わった


『似合わないことして欲しい』


…そんなこと言わないで欲しい

制御できなくなる

いや、もう手遅れか


真琴くんがくれた言葉が、熱が、音が、全てが

私の心を掻き乱すには十分で

そのどれもがむせかえるくらい甘くって


ごめん蒼馬

私は、気づいてしまいました


認めざるを得ない

きっとこの感情はもうどこにもしまえない


真琴くんへのこの甘ったるい感情は

どうやらとてつもなく厄介な


恋心らしい



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