無気力さんと同居するらしい


「…梓」



しばらく謎に睨み合っていたらなんとか蒼馬が不意にそう呟き、俺を睨んだ。下から(笑)

俺の方が背高い

「お前は、梓が好きなのか?」

と、しょうもない優越感に浸っていたらそんな質問をされる


は?好き?

好きって

お前が梓に対して抱いてるようなものとおんなじ感情のこと?

……


「…なんで。つかお前に関係ある?」

「は?人の告白邪魔しておいて何言ってんだよ」

あーー…

いや、それは
なんというか
勢いというか


あの時、たまたま廊下を通りがかった時

見慣れた姿があって…

そう

見慣れた同居人の見慣れない余裕のない顔が

自分以外に向けられるのが果てしなく嫌で

気がついたらもうあの状態だった

必死で手を伸ばしていた

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