無気力さんと同居するらしい


「放課後ぶつかった奴」

いや、同一人物だわ

間違いないわ

こやつは織原真琴殿だ

「あ、えとその節はすみませんでした」

え、何この空気

ものすごく嫌なのだが!
ものすんごく嫌なのだが!?


「…言っとくけど学校の俺と違うのは当然だから。だってここ家だし」

あ、喋った

「お前が勝手に転がり込んできたんだからそっちに気を使うつもりはないから」

あ、はい

「あーあと学校でこのことバレるとだるいから他言無用で」

うっす

「あと、必要以上に話しかけんな。答えるのがだるいから」

…うぇ?

「俺の部屋は一番奥だから来んな。あんたはリビング出てすぐの白いドアの部屋ね。じゃ」

早口にそうまくしたてて

私のことをチラリズムと見ることもなく
だるそうに足を引きずりながらリビングを出て行った

その背中を見送る


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