無気力さんと同居するらしい
織原真琴の整った口に運ばれる肉じゃが
…美味しいかな
大丈夫かな
私の視線を感じ取ったのか、少し眉間にシワを寄せてこっちを見る同居人
「…なに」
「味は大丈夫ですか」
「…いんじゃね?」
!
いんじゃね?いんじゃねってことは
いいってこと!!
美味しいってことに変換してやる!
「えへへ」
思わず顔の筋肉が緩んだ
「……」
私の顔を見て箸を止める織原真琴
「…?」
「…お前なんでそんなに俺に構うわけ?」
…はい?
「だって2人分も夕飯作るのだるいだろ。
普通に考えて俺みたいなやつには構わないでいれば楽なのに、なんでそんな厄介ごとに自ら突っ込んでくるわけ?」
はぁーん?
あーたさ、私の話聞いてなかったでしょ?
「だから!私は自分でも認めるおせっかいだって言いましたよね?」
「…おせっかい?」
「小さい頃から面倒見が良すぎて同じクラスの男の子とかによく嫌われてました
おせっかいなんだよーとかしつこいうざいとか、言われすぎて…
だから開き直りました。私はおせっかいだーって」