無気力さんと同居するらしい
慣れない学校までの道のりを行く
なんだかんだしっかり景色を見ながらの登校は初めてだ
こうしてゆっくり歩いてみると
あーこの道に繋がってるんだーとか
ここのレストラン来たことあるなーとか
生活し慣れたこの土地を再確認できる
織原真琴と私の家は思ったよりも遠い
まあ校門出てから真逆に進むしね
とまあ、なんだかんだで学校が近づいてきた
校門で見慣れた人物が前方からやってくる
「お、ナイスタイミング」
「あ、蒼馬。おはよ」
「おう」
「なんか新鮮だな。そっちから来るの」
「そうだね。私もまだ慣れない」
「新生活はどう?」
「うーん…ちょっとずつって感じかな」
「…そーか。頑張れよ」
「ありがとう」
蒼馬がいてくれるとなんか心強いものがある
そんな蒼馬に全てを打ち明けられないのがちょっと酷だな…なんて思いながら