無気力さんと同居するらしい
「なんで顔隠してんの?」
っはぁぁぁぁぁ!?
しばらくしてそんな素っ頓狂な声が背中にかかった
「あなたが!服を!着てないからぁ!」
「俺が服着てないと顔隠すの?」
がぁぁぁぁ!
「何でもいいから服を着てください!」
「なんでー?ねーねー」
ぐぬぬぅ!
もおおお!!
「んもおおお!やっっかましいな!さっさと服を着んかぁ!風邪引くぞバカタレェ!」
これでもかというくらい取り乱して自分の髪の毛に顔面を殴られる勢いで振り向き、完全に背中を向ける
「ぶっはははっ!」
!?
少しの沈黙のあと、抑えきれなかったというような笑い声が後ろから漏れ出た
え、笑ってるの?
な、なんで笑ってんの?
なぜかその顔を見たいと思った…けれど
今はとても見れん!!
「な、なんですか」
「いや、ははっ!どう考えてもやかましいのはお前だろっくはははっ!絶対大袈裟だって」
「お、大袈裟じゃないですよ!ってか!なんでもいいので服を着てください!」
「えー暑い〜」
「知らん!着なさい!」
なんという馬鹿な会話をしているのか
とりあえずヤツが服を着るのを待つ