無気力さんと同居するらしい
「織原真琴ー!」
私の力で肩を持ち上げようとしても当然無謀
無駄に力だけ加える
「んー。寝すぎて頭痛い」
私のことはお構いなしにそう呟いた
寝過ぎて…ということはちゃんと寝てたんだな!
「ほら、ちょっと体調見ますから起きてください」
ブーブー嘆く織原真琴を無理やり立たせる
部屋に行けと言っても嫌だとぐずり、私についてくる
熱を出すと人は変わるものだ
あとで黒歴史になっても知らないからね!
仕方がないのでとりあえずリビングのソファーに座らせた
「ちゃんと休んでましたか?」
「休んだ」
「ご飯食べました?」
「おかゆ食べた」
「熱下がったんですよね」
「さがっ…」
?
なぜかそこで止まる
「分からん。測って」
え、さっき熱下がったって言ってたよね
「でもさっき…」
「測って」
えー
ソファーの上で動く気のない織原真琴を冷めた目で見つめ、体温計を探しに行く
まったく…あいも変わらず私にはこの男が理解できない