無気力さんと同居するらしい


「おばあちゃんが回復するまで会社を手伝うことにしたの」

…WHY??

「え、ちょ、ん?フランスに行く…?お母さんが?」

「だからさっきそう言ったでしょ?」

…ほわっつ?

ほわっつマイマザー?

ゆーあーくれいじー?


「でも梓は学校もあるでしょ?だから私だけで行くことにするわ」

ちょと待てちょと待てお母さーん?

「ちょ、ちょっと待って。じゃあその間私は?」

「そうなのよね。流石に高校に上がったばかりの梓を一人残して、フランスに行くなんてのは危ないから」

そうだよね
そうだよね
普通はそうだよね

ちょっと待ってね

まだ私、フランス行くってのも理解しきれてないからね?

日本に他の親戚なんかほとんどいないし…え、私どうなるの?


「そう思って私の古くからの友達に話してみたらぜひ面倒を見るって言ってくれたのよ」

はぁ…?

「梓と同い年の子供もいるから大丈夫だって」

…え、まって

じゃあ私は見ず知らずの人の家でしばらくお世話になれと?

そ、それはちょっと…

「そ、そんなんなら別に、私この家に一人でも大丈夫だよ…?」

「そんなの危ないからダメよ!高校生の女の子を一人家に置いておくなんて何が起こるかわからないでしょう?
その人はお母さんの日本で一番仲のいい友達だから良い人よ」

いや、そういう問題ではなく…

あの…ね?なんというかね

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