無気力さんと同居するらしい


「梓には無理を言ってるって分かってるわ。でも私もお世話になった大切な会社なの。
高校に上がったばっかりで、まだ不安もあるこんな時期に本当に申し訳ないんだけど、協力してくれないかしら?」


…お母さん

そうだよね、私の仕事好きの性格は絶対お母さんに似たんだ

お母さんのこういう、責任感が強くてたくましいところを尊敬しているんだ


私にできることを…しなきゃ…


「わかった。お母さんがフランスに行ってる間、私その人のところで頑張る」

「梓…」

「バイトもいっぱいして、なるべく自分でできることを自分でやるよ。だから安心して行ってきて」

「ありがとう梓。ありがとう」

「うん」


しばしの間、お母さんとはお別れ

こうやって二人で食卓を囲むことをしばらくなくなってしまう…

ちょっと…いやだいぶ悲しいけど

お母さんとおばあちゃんのため!

頑張るんだ


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