10年分の「好き」をキミに。
彩音の言うあの男の子とは、私の初恋の相手のこと。
とは言っても今からはもう10年前のことなんだけどね……。
彩音の言う通り、その男の子の手がかりはミサンガしかない。
ミサンガは10年前、最後に会った日に交換したもの。
左足首に視線を落とすとそこには切れかかったピンクと水色の糸であまれたミサンガがつけられていた。
つけてからもう10年も経ってるんだもん。もう切れてもおかしくないよね。
「そういえば咲希。この学園に入る決めてになったのはその男の子なんでしょ?」
「うん。会えるかの確証は全くないけど」
実はその男の子と最後に会ったスタジオが、この学園ととても近かった。
だからその男の子の家がスタジオに近いって言っていたのを思い出して柏郡学園にすることを決めたんだ。
「あ、あの人中嶋海季[なかじまかいき]じゃない!?」
彩音が宝物を見つけたかのように声を声を弾ませた。
気になって彩音の視線の先に目をやると、そこにはたくさんの人だかりが。
とは言っても今からはもう10年前のことなんだけどね……。
彩音の言う通り、その男の子の手がかりはミサンガしかない。
ミサンガは10年前、最後に会った日に交換したもの。
左足首に視線を落とすとそこには切れかかったピンクと水色の糸であまれたミサンガがつけられていた。
つけてからもう10年も経ってるんだもん。もう切れてもおかしくないよね。
「そういえば咲希。この学園に入る決めてになったのはその男の子なんでしょ?」
「うん。会えるかの確証は全くないけど」
実はその男の子と最後に会ったスタジオが、この学園ととても近かった。
だからその男の子の家がスタジオに近いって言っていたのを思い出して柏郡学園にすることを決めたんだ。
「あ、あの人中嶋海季[なかじまかいき]じゃない!?」
彩音が宝物を見つけたかのように声を声を弾ませた。
気になって彩音の視線の先に目をやると、そこにはたくさんの人だかりが。