死にたがりちゃんと不真面目くん
森下夢(もりした ゆめ)。特に取り柄も無い高校二年生です。
私はずっと願っている事がある。
それは、早く死ぬ事。
理由は特にありません。
ふと、もう死んでも良いかなと思う時があるので本当に意味は無いんです。
私の家は母子家庭でお母さんと妹の望と暮らしています。
いつも通り朝食を済ます。
夢「行って来ます」
望「あ、お姉ちゃん待って。望も行く!」
母「二人共行ってらっしゃい」
学校なんて行きたくない。
行っても私の居場所は無いのに。
望「ねぇ、お姉ちゃん。今日一緒に帰りたいから待っててね」
夢「私が生きてたら待っててあげる」
望「うん!」
この会話もいつものこと。
何も変わらない。
望は二つ下で中学三年生。
中三になっても姉離れをしていない。
望を学校まで見送ったら私も学校に行く。