【短】君のヤキモチで、
5限目の授業なのにもかかわらず
遠くにみえるプールを覗き見する私……。
うん。私は変態なのかも、しれない。
いや、否定するけどね?
私はまだかまだかと目をこらしめた。
しばらくすると
黄色い声が嫌ってほど聞こえてくる。
キャーキャー騒ぐ女の子の声にクラスの人も反応して
ある男子の「うるさっ」と呟いた一言に同感しつつ、その声の方へ視線を向けた。
姿は見えないけど、未だに止まない黄色い声。
ほんの少し胸が痛んだのは気のせいだと思うようにする。
そうしないとまた彼に弄られるから。