【完】スキャンダル・ヒロイン〜sweet〜

「無視されても何でも俺の事が好きなら何度でも来い!ずっと待ってたのに!
あーッもう。ほんっとうにお前はッ!」

そこまで言うと私へと深いキスを落とす。
そしてお姫様抱っこで抱えたかと思うと、ベッドしか置かれていなかった寝室へと私を運ぶ。

静かにベッドへ降ろすと、さっきとは違う優しいキスをして抱きしめる。久しぶりの感覚に戸惑う。けれどどうやら真央の手は止まる事はないらしい。

「と、言うか…」

「何だよ、雰囲気を考えろ。お前に会えない間どれだけ我慢したと思う」

そう言って、自分の唇を体の隅々に落としていく。

「どうしてこのマンションに荷物が」

「あぁ新居の方に運び出した」

「新居、ってッひゃあ!」

私の言葉には殆ど意識は向かってないらしい。着ていた服に手を掛けると、直ぐに下着を取る。
冷たい指先が露わになった肌に触れる度に反応を示す。

「お前と俺の新しい家だ。職場には近く便利になっている」

「ん…。勝手に決めちゃったの?」
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