好きという証

「もう遅い、お主がワシの元に来て願いを乞うという儀式をしたからな」
 どデカい猫が追い打ちをかけるように、門の中に入り縁を結びたい相手を想像しただけで儀式は成立するらしい。
 なんて恐ろしい儀式だ。いくら好きな子と縁を結べるとしても寿命が惜しいという気持ちと、どデカい猫の力を借りて縁を結ばれたという気持ちが脳内でぐちゃぐちゃに混ざり合う。
 どっちにしろ、僕はなんて最低な奴だ・・・・・・。
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