好きという証

 僕の反応を見るなり腹を押えながら笑う和也。昔から和也達には散々、いじめられた。
 和也には好きな子がいるという情報は流れてこない。きっと都市伝説のこともあり誰にも言わないのだろう。そそのかされてしまうからだ。
(あつし)、お前。好きな子いるって聞いたぞっ」
「それは・・・・・・」

 辺りを見渡し友達を見つけると、シーっと人差し指で口元を押さえた。
 誰にもバレないように大事な友達だけは告白したのに。これじゃあ、口止めしておいた意味がない。
「やっぱり図星なんだ〜」
「だからなんだよ」
 和也が嬉しがる姿を見せつけられる。僕の机に座っているのも邪魔で、机上をバンッ! と叩いた。多少、和也を驚かせただけだ。
 ざまぁみろ。
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