好きという証


 都市伝説の縁結びで有名な学校の敷地内にある裏山まで足を進ませた。
 長い階段を登り終えたあとには門が目の前にある。息を整えながら門を通ると、どデカい猫が僕の頭上高くから現れた。
「お主は誰じゃ」
「あ、敦です」
 圧倒的な体格差に驚きを隠せず、僕の声は震わせながら答えた。
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