子離れ

 末っ子が、親離れしつつある。

平日は、ご飯の時だけ部屋から出てくる。

出てきても、耳にはイヤホン。


話しかけても一度では伝わらない。


大きく手を振り気づかせる。


やっとイアホンを外す、我が子。


私の問いかけに、


「ある」 「わかんない」 「ふーん」


最後の「ふーん」などは、話を聞いていない証拠だ。

だって、母はお前の予定を聞いているのだから…


美味いのか、不味いのか、ただひたすら口におかずを放り込む我が子。


その姿を見て、

『小さい時はあんなに可愛らしかったのに…』


そう思う私も歳を取ったのだろう。


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