カフェの店員は愛されてます！

「ひょっとしてストーカー？」

遠藤さんに言われ、私は固まる。すると「本当みたいだね」と天宮さんに手を引かれ、私は椅子に座らされた。そして全員に見つめられる。

「僕も一時期ストーカーの被害を受けたことがあったんだけど、その時の僕とそっくりだから」

まさか本当だったなんて、と遠藤さんが言い私の体が震えた。

「いつからストーカーに？」

早乙女さんに訊ねられるけど、怖くて言えない。私が泣きそうになりながら首を横に振ると、優しく美丘さんと橘さんに手を優しく握られた。そして、「大丈夫だよ」と囁かれる。

「萌さんが辛い顔をしているのは見ていて苦しいです。必ず僕らが助けます。なので、話してもらえませんか？」

坂田さんに言われ、私は体を震わせながらストーカー被害のことを話し始めた。途中で怖くて泣いてしまったけど、みんな私に優しく触れて、最後まで話を聞いてくれた。

「それは……立派なストーカー規制法の違反ですね。すぐに警察に相談しましょう！」