カフェの店員は愛されてます!
早乙女さんはそう言い、私の手を包む。しかし、「待ちなよ」と美丘さんが止めた。

「日本の警察は甘い。事件が起きてからでないと動かない。だから、俺たちでストーカーを捕まえて警察に突き出そう」

美丘さんの提案にみんな賛成する。しかし、私は「ダメです!!」ど大きな声を出した。そんな危険なこと、させられない。

「これは私のことですから、私が自分で何とかします。皆さんにこんなことでご迷惑をかけられません!」

私がそう言うと、「馬鹿」と天宮さんに頭に手を置かれる。その手はとても優しかった。

「あれだけ泣いて震えている子を放っておけるわけないだろ?八人の王子様が必ず守るよ」

な?と天宮さんが他の七人を見つめると相川くんたちもコクリと真剣な顔で頷く。私の目から涙がこぼれ落ちた。



それから数日後、私と相川くんたちは作戦を練って決行することになった。

今日は日曜日。今日はお休みをもらった。私は緊張しながらワンピースに袖を通す。ウエストにリボンを結んだグレンチェックのシースルーのワンピースだ。メイクもし、休日に久々におしゃれをした。
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