犠牲者はチャイムと共に。〜7日間の命〜
「いやぁぁああ!」



後ろから叫び声が聞こえ、振り返ると。

美琴が叫び声を上げながら、立ち上がっていた。


次の犠牲者は美琴なの!?


美琴に集中する視線。

だけど、美琴は震えているだけだった。


どうなっているの……。



「しっ、死んでる!」



美琴が叫ぶ。

視線の先には男子がひとり、机に突っ伏していた。


口から泡を吹いて……。



「まだ、生きてるかもしれねぇじゃん!」



泡を吹く男子の友達が、彼に近寄った。

その姿を見守る私たち。


肩をトントン、と叩いた瞬間。



ぐらり。



男子生徒は泡を吹いたまま、椅子から落ちた。

ばたん、と衝撃音が響く。

美琴の足元に、3人目の犠牲者の顔が当たる。



「きゃぁぁああ!」



口から吹き出た泡が、美琴の上履きについた。



「気持ち悪いからもうやめてっ!」



美琴の顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだった。
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