犠牲者はチャイムと共に。〜7日間の命〜
イタズラメールじゃない非通知メール。

これは安住の復讐。

誰もが認めざるをえなかった。



「これって、いつまで続くの……」



誰かの呟きは拾われることなく消えた。

いつまで続くのか分からない。

授業開始のチャイムが、次の犠牲者を知らせる。


安住……。

もう、こんなことはやめてよ。


心の叫びが届いたのか、非通知メールが届く。



『クラスメイト33名。 全員死す』



携帯を握り締める。

このクラスは、安住を入れて33人だった。


授業開始のチャイムが鳴るのは1日5回。

今週は特別日課のため、6日間学校に通う。


……6日目になったとき。

犠牲者は30人になる。


安住を除いた2名は、7日目の犠牲者……。



「1週間で、このクラス全員死ぬってこと!?」



私と同じことを考えていたのか。

クラスメイトが叫んだ。



「そんなの嫌だよっ!」



泣き叫ぶ声。

すすり泣く音。

絶望したかのように放心する者。


そんな中、ぽつりと口を開いたのはクラスのムードメーカ的存在の男子。
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