恐怖庵
そもそも女性と話す事自体苦手なので
のり気ではなかったのですが
弘樹に何度も頭を下げられ
なかば押し切られる形で合コンに参加することになりました。
「んー、服はこれでいいのかな」
ちょっと派手?
こっちは子供っぽいし。
合コンどころか女の子と話すこと自体そんなに経験がなかったもので
家に帰るやいなやタンスから服を引っ張り出して
どれを着ていくか物凄く悩みました。
妹や姉がいればいいのですが
あいにく一人っ子
大学に入ってからアパートに一人暮らしのため
アドバイスを聞く相手もいなかったのです。
「まぁ…これでいいか」
その日はとりあえず、無難にジーパンに無知のシャツ、スニーカーで
初の合コンに挑むことに。