若きビル王とのエキサイティング・マリッジ
言い訳するように話すと、さあ…と手を伸ばして腰を抱こうとする。
だから、私は思いきり体を仰け反らせ、相手との距離をとると、(馴れ馴れしく寄ってこないで)と思いながら、じっと顔を見返した。
「ああ…」
納得したような声を発すると、クールに笑い返してくる彼。
その薄ら笑いのように見える唇を凝視していたら、思いもかけない言葉をかけられた。
「そんなに警戒するなよ。俺はただ、君に刺激を与えてやりたいだけなんだ」
「はぁ?」
刺激って何!?…と更に警戒を強める私。
そんな気持ちを知ってか知らずか、彼は手を取ると窓辺へと近付き、「ほら、あれだ」と外を指差し教えてくる。
「あそこを見てみろ。これから、いいものが始まる」
そう言って見せるのは、さっきまで居たテナントビルの屋上。
遥か下に見える日本庭園は昼間とは違い、園路に沿ってライトアップがされており、それが如何にも幻想的で、美しい夜の庭を彩っているのだが。
「あ…」
一瞬声を失くし、じっと外を見入ってしまう。
だから、私は思いきり体を仰け反らせ、相手との距離をとると、(馴れ馴れしく寄ってこないで)と思いながら、じっと顔を見返した。
「ああ…」
納得したような声を発すると、クールに笑い返してくる彼。
その薄ら笑いのように見える唇を凝視していたら、思いもかけない言葉をかけられた。
「そんなに警戒するなよ。俺はただ、君に刺激を与えてやりたいだけなんだ」
「はぁ?」
刺激って何!?…と更に警戒を強める私。
そんな気持ちを知ってか知らずか、彼は手を取ると窓辺へと近付き、「ほら、あれだ」と外を指差し教えてくる。
「あそこを見てみろ。これから、いいものが始まる」
そう言って見せるのは、さっきまで居たテナントビルの屋上。
遥か下に見える日本庭園は昼間とは違い、園路に沿ってライトアップがされており、それが如何にも幻想的で、美しい夜の庭を彩っているのだが。
「あ…」
一瞬声を失くし、じっと外を見入ってしまう。