若きビル王とのエキサイティング・マリッジ
「実は、もう一ヶ所、君を連れて行きたい場所があるんだ。次もきっといい参考になると思うんだが、また誘ってもいいものだろうか?」
「えっ、まだあるの?」
今度は何処…と身構えてしまう。
けれど、彼は私の問いかけには答えず、振り向いて、「ところで…」と呟いた。
「今日はずっと着物じゃないんだな。この間の振袖も似合っていたけれど、今日のその服もまたよく似合ってるよ」
突然何!?と思うような言葉を吐き出し、じっと見つめてくるものだから焦る。
今日は朝から自分がデザインしたワンピースを着ていて、それをいきなり褒められたものだから慌てた。
「…もしかして、それは着物で出来ているのか?変わったデザインだな」
さらりと指先でスカートに触れ、じっくり見定めてこようとするものだから心臓に悪い。
おかげでさり気なく後ろに下がり、彼との距離を空けてしまった。
「そうこれ、着なくなった着物を使ってワンピースに仕立てたの」
自分が子供の頃、祖母が贈ってくれた七五三用の着物。
それを柄行きだけを残し、別の生地と縫い合わせて作った。
「えっ、まだあるの?」
今度は何処…と身構えてしまう。
けれど、彼は私の問いかけには答えず、振り向いて、「ところで…」と呟いた。
「今日はずっと着物じゃないんだな。この間の振袖も似合っていたけれど、今日のその服もまたよく似合ってるよ」
突然何!?と思うような言葉を吐き出し、じっと見つめてくるものだから焦る。
今日は朝から自分がデザインしたワンピースを着ていて、それをいきなり褒められたものだから慌てた。
「…もしかして、それは着物で出来ているのか?変わったデザインだな」
さらりと指先でスカートに触れ、じっくり見定めてこようとするものだから心臓に悪い。
おかげでさり気なく後ろに下がり、彼との距離を空けてしまった。
「そうこれ、着なくなった着物を使ってワンピースに仕立てたの」
自分が子供の頃、祖母が贈ってくれた七五三用の着物。
それを柄行きだけを残し、別の生地と縫い合わせて作った。