若きビル王とのエキサイティング・マリッジ
当時から春妃は父親の仕事をよく理解していて、その会社の発展の為ならば、自分が誰とお見合いして、結婚しても構わない…と思っているような女性だった。
相手が自分にとって都合がいいと判断できれば行動も早く、媚を売ってくるのも上手い。
それに、自分の容姿にとても自信があり、最大限に魅力を引き出す為の努力も惜しまない性格だった。
けれど、彼女は内面が何一つ磨かれていない。
社会的には父親が経営するオフィスを一つ任され、そこの代表取締役を務めているのだが、業績は何も気にせず全て社員に任せっきり。
社員達は、彼女のバッグにある本社社長の顔色だけを窺って仕事をこなし、取り敢えずの業績を残しているような状況だった。
それを彼女は如何にも自分の成果のように話すところがあった。
俺にはそのことをすっかり見抜かれているのも知らず、謙虚さもなく、鼻を高くしているところが気に入らなかった。
そんな彼女との縁談は、本決まりになる前にスッパリ断った。
春妃に、「仕事にまだ専念したい」と言うと逆ギレされ、「私と結婚しないなんておかしいんじゃないの!?」と人前で怒鳴られたこともあったのだ。
相手が自分にとって都合がいいと判断できれば行動も早く、媚を売ってくるのも上手い。
それに、自分の容姿にとても自信があり、最大限に魅力を引き出す為の努力も惜しまない性格だった。
けれど、彼女は内面が何一つ磨かれていない。
社会的には父親が経営するオフィスを一つ任され、そこの代表取締役を務めているのだが、業績は何も気にせず全て社員に任せっきり。
社員達は、彼女のバッグにある本社社長の顔色だけを窺って仕事をこなし、取り敢えずの業績を残しているような状況だった。
それを彼女は如何にも自分の成果のように話すところがあった。
俺にはそのことをすっかり見抜かれているのも知らず、謙虚さもなく、鼻を高くしているところが気に入らなかった。
そんな彼女との縁談は、本決まりになる前にスッパリ断った。
春妃に、「仕事にまだ専念したい」と言うと逆ギレされ、「私と結婚しないなんておかしいんじゃないの!?」と人前で怒鳴られたこともあったのだ。