カフェの店員はデートします!
「ちゃんとできています!よかった〜」

そう言って笑う遠藤さんが可愛い。テーブルに出来上がったクッキーと紅茶の入ったティーカップを置き、食べてみる。

「おいしい!」

「自分たちで作るととってもおいしいですね!」

遠藤さんがそう言ってまたクッキーを食べる。まるでリスみたいだ。でも、口にクッキーのクズがついてしまっている。

「遠藤さん、ついてます」

私がそっとクッキーのクズを手にして笑うと、遠藤さんは真っ赤になりながら私の手を掴んでクッキーのクズを食べた。

「甘いですね」

遠藤さんはそう言って笑い、私を引き寄せる。その瞬間、キスの雨が降ってきた。何度も唇を重ね、頬やおでこにもキスを落とされる。クッキーを食べたせいか、互いの唇がいつもより甘い。

「僕を選んでくれてありがとう。愛してる」

遠藤さんがそう言ったせいで、私の胸が高鳴ってしまう。私もそっと遠藤さんを抱き締め、「私も愛してる」と囁いた。
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