花火
「どういたしまして」
穏やかな声に驚いて顔をあげる。
聞こえたよ、と笑う龍斗は、すごく優しい顔をしていた。
「そんなに驚かなくてもいいだろ?自分でいったくせに」
今度はいたずらっ子のように笑う。
ああ、もう。
ころころ変わる表情から目が離せない。
私もつられて笑う。
「ありがとう!」
もう一度。絶対に、花火の音に負けないように私は叫んだ。
穏やかな声に驚いて顔をあげる。
聞こえたよ、と笑う龍斗は、すごく優しい顔をしていた。
「そんなに驚かなくてもいいだろ?自分でいったくせに」
今度はいたずらっ子のように笑う。
ああ、もう。
ころころ変わる表情から目が離せない。
私もつられて笑う。
「ありがとう!」
もう一度。絶対に、花火の音に負けないように私は叫んだ。