あの丘で、シリウスに願いを
「ふぅ」
思わず大きな息をついて、まことはデスクについた。
「お疲れ様、六平先生。後はやっておくから、今日はもう帰ってもいいよ」
まことの隣の席で、パソコンを見つめていた水上洸平(みずかみ こうへい)が声をかけてくれた。
「ありがとうございます、水上先生。私なら大丈夫です」
「頑張るね。でもここでは、頑張り過ぎは禁物だから。いいように部長に使われてしまうよ。
休めるときに、しっかり休んで」
医師という仕事に誇りを持ち、いつもクールで真面目な水上。とっさの判断力も手術の技量も天才的。尊敬できる人物だ。
一方。
「まことちゃーん。まだ大丈夫?じゃあさ、コレもお願いしようかな」
まことの『大丈夫』という言葉を聞きつけたのだろう。翔太がまことの机にごそっとファイルを置いた。
思わず大きな息をついて、まことはデスクについた。
「お疲れ様、六平先生。後はやっておくから、今日はもう帰ってもいいよ」
まことの隣の席で、パソコンを見つめていた水上洸平(みずかみ こうへい)が声をかけてくれた。
「ありがとうございます、水上先生。私なら大丈夫です」
「頑張るね。でもここでは、頑張り過ぎは禁物だから。いいように部長に使われてしまうよ。
休めるときに、しっかり休んで」
医師という仕事に誇りを持ち、いつもクールで真面目な水上。とっさの判断力も手術の技量も天才的。尊敬できる人物だ。
一方。
「まことちゃーん。まだ大丈夫?じゃあさ、コレもお願いしようかな」
まことの『大丈夫』という言葉を聞きつけたのだろう。翔太がまことの机にごそっとファイルを置いた。