あの丘で、シリウスに願いを
「ちょ、ちょ、水上さん!何、何いまの!六平先生とセンター長って、付き合ってるんですか!ベリヒルってあのベリーヒルズですよね?あんな高級レジデンスにまさか一緒に住んでる?」
「やだ、まだ居たの?まこと先生もう行っちゃったわよ?」
「気になるー。六平先生、待ってくださーい」

まことの後を大慌てで追いかける研修医に、翔太はため息をついた。

「柊子ちゃんも大変だねー」
「翔太先生が思ってるより、多分まこと先生のファンは多いですよ?」
「やめて、柊子ちゃん。不安になるからー」
「ウソばっかり。余裕たっぷりの顔してますよ。
さて。私も仕事しなくちゃ。お疲れ様でした、翔太先生」


柊子がナースステーションの奥に消える。それを見送って、翔太は廊下を歩くまことの背中を見つめた。


望んだのは、平凡な日常、平凡な幸せ。
だが、今、翔太もまことも、最高に充実した毎日、最高に幸せな時間を紡いでいる。


キャッチフレーズは
『色褪せない記憶を残すもの』
誰かの一番であれと
夜空で一番輝く星の名前を冠した
そのボールペンの名は『シリウス』

奇跡を起こすボールペン。
それを胸に、
今日も一番輝く日になる。












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