あの丘で、シリウスに願いを
「ところで親父、六平先生のここは大丈夫なの?」
その時、手元の資料を見ながら、翔太が言った。
ここ、といいながら、自分の心臓をトンと指で示して。
「どんなハードワークでも全く問題ない。大丈夫だ、翔太。完治している」
教授が胸ポケットからボールペンを取り、翔太が見ていた資料に何やらサラサラと書き足した。
「WNL(Within Nomal Limits 正常範囲)ね。そ。親父殿のお墨付きがあるなら、大丈夫か。
オッケー、じゃあ、よろしく、六平先生」
まことは、翔太が差し出した手をぎゅっと握る。拓人とも握手を交わす。
教授は、白衣の胸ポケットにボールペンをしまい、まことと握手をした。
昔と変わらない黒い名前入りの高級ボールペンに、まことは、思わず笑顔になる。
ーーあのボールペンが花マルを書けば、今日は最高の日になる。
そんな幼い日のドキドキを思い出した。
「こちらこそ、よろしくお願い致します」
その時、手元の資料を見ながら、翔太が言った。
ここ、といいながら、自分の心臓をトンと指で示して。
「どんなハードワークでも全く問題ない。大丈夫だ、翔太。完治している」
教授が胸ポケットからボールペンを取り、翔太が見ていた資料に何やらサラサラと書き足した。
「WNL(Within Nomal Limits 正常範囲)ね。そ。親父殿のお墨付きがあるなら、大丈夫か。
オッケー、じゃあ、よろしく、六平先生」
まことは、翔太が差し出した手をぎゅっと握る。拓人とも握手を交わす。
教授は、白衣の胸ポケットにボールペンをしまい、まことと握手をした。
昔と変わらない黒い名前入りの高級ボールペンに、まことは、思わず笑顔になる。
ーーあのボールペンが花マルを書けば、今日は最高の日になる。
そんな幼い日のドキドキを思い出した。
「こちらこそ、よろしくお願い致します」