あの丘で、シリウスに願いを
「大丈夫。落ち着いて。破水が陣痛より先なんてよくあること。
入院の準備は出来ていますか?病院はどちら?」
「光英大学横浜新医療センターです。歩いても10分くらいで。この子の夫がそこに勤めているんです。そうだ、洸平くんに電話もしなくちゃ」
センターに勤める『洸平』。妻が妊娠中で既に予定日を過ぎたとなると、思い当たる人物がいる。
「もしかして、救急外来の水上先生の奥様ですか?」
「あ、はい。洸平さんをご存知なんですか?」
「申し遅れました。私、六平まことと申します。水上先生にはいつも大変お世話になっております」
「えっ六平先生でしたか!洸平さんに聞いてます!かっこいい女医さんだって。私、柊子(しゅうこ)といいます。そちらは私の母で信子(のぶこ)です」
「このタイミングでお会いできてよかった。
病院には、私から連絡します。柊子さんと信子さんは入院の準備を」
二人の顔に安堵が浮かぶ。
まことは、水上の携帯に電話をかけた。今はいつでも出られるように常に持ち歩いてるはずだ。
入院の準備は出来ていますか?病院はどちら?」
「光英大学横浜新医療センターです。歩いても10分くらいで。この子の夫がそこに勤めているんです。そうだ、洸平くんに電話もしなくちゃ」
センターに勤める『洸平』。妻が妊娠中で既に予定日を過ぎたとなると、思い当たる人物がいる。
「もしかして、救急外来の水上先生の奥様ですか?」
「あ、はい。洸平さんをご存知なんですか?」
「申し遅れました。私、六平まことと申します。水上先生にはいつも大変お世話になっております」
「えっ六平先生でしたか!洸平さんに聞いてます!かっこいい女医さんだって。私、柊子(しゅうこ)といいます。そちらは私の母で信子(のぶこ)です」
「このタイミングでお会いできてよかった。
病院には、私から連絡します。柊子さんと信子さんは入院の準備を」
二人の顔に安堵が浮かぶ。
まことは、水上の携帯に電話をかけた。今はいつでも出られるように常に持ち歩いてるはずだ。