あの丘で、シリウスに願いを
「まこと先生は、イルミネーションとか好きなの?」
「私、街並みとか風景が大好きなんです。狭い路地とか見つけると楽しくて。それにビルとか大きな建物を見るのも好きなんです」
「へぇ、見た目通りのアウトドア派か。ジョギングとか好きそう」
「ジョギングはしません。散歩です。のんびり歩くのが好きです」
翔太の運転はとても上手い。優しい運転で乗っていて安心できた。
会話も弾むほどじゃないけれど、二人きりの空間でも息苦しさや嫌な感じはしない。
「体を動かすこと好きそうだけど…もしかして、心臓のこと気にしてる?
親父殿にも確認したし入職前に受けてもらった検査のデータも見たけど、心臓は問題ないよ?ジョギングくらい全然大丈夫」
「…検査のデータも、教授の太鼓判も分かっています。でも、絶対はあり得ない。ポンコツな私の心臓は、いつ悲鳴をあげるか。私はいつも爆弾を抱えていることを忘れない」
まことは、そっと自分の心臓を手で押さえた。
規則正しく動いている心音。でも、暴走の恐怖はいつもまことを苛む。
「私、街並みとか風景が大好きなんです。狭い路地とか見つけると楽しくて。それにビルとか大きな建物を見るのも好きなんです」
「へぇ、見た目通りのアウトドア派か。ジョギングとか好きそう」
「ジョギングはしません。散歩です。のんびり歩くのが好きです」
翔太の運転はとても上手い。優しい運転で乗っていて安心できた。
会話も弾むほどじゃないけれど、二人きりの空間でも息苦しさや嫌な感じはしない。
「体を動かすこと好きそうだけど…もしかして、心臓のこと気にしてる?
親父殿にも確認したし入職前に受けてもらった検査のデータも見たけど、心臓は問題ないよ?ジョギングくらい全然大丈夫」
「…検査のデータも、教授の太鼓判も分かっています。でも、絶対はあり得ない。ポンコツな私の心臓は、いつ悲鳴をあげるか。私はいつも爆弾を抱えていることを忘れない」
まことは、そっと自分の心臓を手で押さえた。
規則正しく動いている心音。でも、暴走の恐怖はいつもまことを苛む。