あの丘で、シリウスに願いを
三郎とみどりに見送られて、翔太とまことは店を出た。
「まこと先生、付き合わせて悪かったね。先生がベリヒルに行くって聞いたらどうしても三郎さんに会わせたくて」
「いえ。こちらこそ会えて良かったです。あんなに、まるで我が子のように思いを込めて作っていただいたと知って、ますます『シリウス』が好きになりました。大事にします」
ショッピングモールを出ると、外は肌に突き刺さるような寒さだった。だが、その寒さの中、葉が落ちた裸の枝に星のようなイルミネーションを携えた木々が幻想的な風景を作り出している。
「俺、まこと先生にお礼をしなくちゃね」
イルミネーションに目を奪われていたまことに、翔太が言った。
「お礼?そんなの何かありましたっけ?」
「いつぞやは煮物を食べちゃったし。柊子ちゃんの件でも、普段もお世話になってるから。
ベリヒルにはちょっと詳しいから、案内してあげるよ」
「そんなのいいです。普段って…仕事なんだから当たり前だし、煮物だって今まで忘れてたくらい大したことないですから。
今日は、クリスマスイブですよ?翔太先生はデートで忙しいんだから、もう、行って下さい。
送っていただいて、しかも、三郎さんとみどりさんを紹介していただいてありがとうございます」
「まこと先生、付き合わせて悪かったね。先生がベリヒルに行くって聞いたらどうしても三郎さんに会わせたくて」
「いえ。こちらこそ会えて良かったです。あんなに、まるで我が子のように思いを込めて作っていただいたと知って、ますます『シリウス』が好きになりました。大事にします」
ショッピングモールを出ると、外は肌に突き刺さるような寒さだった。だが、その寒さの中、葉が落ちた裸の枝に星のようなイルミネーションを携えた木々が幻想的な風景を作り出している。
「俺、まこと先生にお礼をしなくちゃね」
イルミネーションに目を奪われていたまことに、翔太が言った。
「お礼?そんなの何かありましたっけ?」
「いつぞやは煮物を食べちゃったし。柊子ちゃんの件でも、普段もお世話になってるから。
ベリヒルにはちょっと詳しいから、案内してあげるよ」
「そんなのいいです。普段って…仕事なんだから当たり前だし、煮物だって今まで忘れてたくらい大したことないですから。
今日は、クリスマスイブですよ?翔太先生はデートで忙しいんだから、もう、行って下さい。
送っていただいて、しかも、三郎さんとみどりさんを紹介していただいてありがとうございます」