あの丘で、シリウスに願いを
「ジュン、いるかぁ?」
オフィスの一番奥。翔太は部屋のドアをノックした。
「いるわよ。
もー。この忙しい時に、翔太ったら」
まことは、目の前にいる人物に言葉を失った。
鮮やかな原色の華やかな衣服を身にまとったその人を雑誌やテレビで見たことがあった。
日本が誇るブランド[JUNNZO SUZUKI]の世界的デザイナー鈴木淳三その人に違いない。
そんな有名人の視線が翔太からまことへと移る。
「翔太の新しいカノジョ?」
「違うよ。仕事の同僚。俺、クリスマスイブだって言うのにフラれちゃってさ」
「ちょっと翔太、アナタらしくないじゃない。ヤキが回ったの?」
「かもな。とりあえず食事にはこの人が一緒に行ってくれるって。フラれた俺に救いの手を差し伸べてくれたんだよー」
「へぇ…」
ジュンは興味津々とばかりに目を輝かせてまことを見ている。
オフィスの一番奥。翔太は部屋のドアをノックした。
「いるわよ。
もー。この忙しい時に、翔太ったら」
まことは、目の前にいる人物に言葉を失った。
鮮やかな原色の華やかな衣服を身にまとったその人を雑誌やテレビで見たことがあった。
日本が誇るブランド[JUNNZO SUZUKI]の世界的デザイナー鈴木淳三その人に違いない。
そんな有名人の視線が翔太からまことへと移る。
「翔太の新しいカノジョ?」
「違うよ。仕事の同僚。俺、クリスマスイブだって言うのにフラれちゃってさ」
「ちょっと翔太、アナタらしくないじゃない。ヤキが回ったの?」
「かもな。とりあえず食事にはこの人が一緒に行ってくれるって。フラれた俺に救いの手を差し伸べてくれたんだよー」
「へぇ…」
ジュンは興味津々とばかりに目を輝かせてまことを見ている。