あの丘で、シリウスに願いを
ベリーピンクに憧れはするが、女子力ゼロの自分が使うには恥ずかしい。

「では、ブルーを。名前の刻印は、MAKOTO.Mと入れて下さい」
「かしこまりました。ありがとうございます

これは、一条教授の胸ポケットにあるボールペンと同じ『シリウス』。幼い頃の色褪せない記憶に残る憧れと思い出のボールペン。

この『シリウス』が似合う、立派な医師になりたい。そう、まことに未来をくれた尊敬する一条教授のような立派な医師に。

まことは、自分の名前が刻まれた『シリウス』を手に大満足でベリーヒルズを後にした。




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