地獄船
適当な場所に短い線を書き足していく。


次は光世の番だった。


浩成は俺と同じように線を描き足し、そして真ん中の線の下に当たり、と書いた。


その手が震え、文字が歪んでいる。


「よく頑張ったな」


俺は浩成の肩を叩く。


「あ、あぁ……」


浩成は大きく息を吐き出してペンを置いた。


同時に、ミヅキたちのグループも書きあがったようだ。
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