地獄船
やがて小恋の番が終った。
鬼はつまらなさそうに欠伸をしている。
子鬼たちも興味を持っておらず、遊び始めてしまった。
その様子を怪訝に感じる。
紅白歌合戦が始まる前はみんな興味津々だったのに、この豹変ぶりは一体なんなんだろう?
「次、白~」
鬼の声に欠伸が混じる。
俺は鬼たちの様子を伺いながらステージに立った。
選んだ曲は難しい曲だった。
最初から歌えない曲を選んでおけば、外すのも自然とできる。
綾の方へ視線を向けると、綾は青い顔のままうつむいていた。
俺は大きく息を吸い込んで、歌い始めた……。
鬼はつまらなさそうに欠伸をしている。
子鬼たちも興味を持っておらず、遊び始めてしまった。
その様子を怪訝に感じる。
紅白歌合戦が始まる前はみんな興味津々だったのに、この豹変ぶりは一体なんなんだろう?
「次、白~」
鬼の声に欠伸が混じる。
俺は鬼たちの様子を伺いながらステージに立った。
選んだ曲は難しい曲だった。
最初から歌えない曲を選んでおけば、外すのも自然とできる。
綾の方へ視線を向けると、綾は青い顔のままうつむいていた。
俺は大きく息を吸い込んで、歌い始めた……。