地獄船
「次のゲームは正座ゲーム!!」


鬼が大きな声でそう言い、俺は「へ?」と目を丸くした。


「せ、正座?」


浩成が瞬きを繰り返している。


「誰が一番長く正座できるか競争してもらう!」


「お父さん、あの子もう正座してるじゃん」


子鬼の1人がミヅキを指さしてそう言った。


「あぁ。それに関してはすでにカウントを開始してるから大丈夫だ」


鬼がそう言い、隣にいるメイド鬼を見た。


その手にはストップウォッチが握られている。
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