地獄船
重たい両腕を天井へ突き出したまま、グネグネと動かす。


しかし、目に汗が入った事でさっきまでの機敏さを失ってしまった。


涙がボロボロとこぼれ出す。


腰の動きが止まる。


やばい。


このままじゃ痛みに負けて動きが止まってしまう。


グッと奥歯を噛みしめて再び腰を振る。


子鬼たちの笑い声が大きくなる……。
< 209 / 258 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop