地獄船
綾、絶対に立ち上がるなよ。


俺がいなくなっても、絶対にそのから動くな!!


心の中で念じると綾と視線がぶつかった。


その目は涙で滲んでいる。


できればこのゲームの最後まで生きて綾と一緒にいたかった。


でも、人間が1片方死ねばこのゲームも終わるはずなんだ。


だから……。


俺が動き、綾が驚いた顔をした。


俺は子鬼たちよりも前に移動する。
< 240 / 258 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop