地獄船
目ざめ
俺は綾と2人で学校内にいた。


見慣れた教室に2人きり。


今が何時なのか、時計がなくてわからない。


校内には誰の姿もなくて、なぜか俺と綾だけがいた。


「どうしてあんなことをしたの?」


綾が涙目でそう聞いて来た。


あんなこと?


俺は思い当たる事がなくて首をかしげる。


綾の頬に触れて流れる涙をぬぐった。
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