地獄船
「あたしの部屋、この階の一番奥なの。大きな揺れを感じてから順番に部屋をノックしながらここに来たの」


広間は俺たちが泊まっていた客室の最奥に位置している。


広間の更に奥にはスポーツジムなどの施設しかない。


「どこに消えたんだ?」


俺がそう呟いた時だった。


ゴゴゴッという音を共に地面が大きく揺れた。


綾が俺にしがみつく。


しかし、立っていられる状態じゃなかった。
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