君の腋を舐めたい

第１章

第１章



ドラえもん
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初めて“性”を意識したのは、
中学１年の理科の授業だった。


何の実験をしていたかは覚えていないけど、

理科室に集められた俺達は５～６人のグループに分かれて、

ビーカーやマッチ棒を目の前に置きながら先生の授業を聞いていた。


確か・・“佐藤先生”だった。


当時の俺はもちろんそんなワード知らなかったけど、

“メタボ腹”で“アラフォー”で、“いつやるの？・・今でしょ！”の人にちょっと似てて、

見た目に特徴のある佐藤先生の授業は面白かった。


時折、授業そっちのけで、

先生の趣味のラーメン屋さん巡り、
そこで起きた珍事件の話や、

飼っている犬が奥さんとお子さんには懐くけど自分にだけは攻撃的になるトホホ話など、


俺だけじゃなくてクラスの皆、

お笑い芸人のように面白おかしくエピソードトークをしてくれる先生の理科は好きだった。