君の腋を舐めたい


「・・・そこは、
“ハイ!タケコプター!”
でしょうに。」


「ここ・・・どこ・・?」


「俺ん家ですよ。」


「あ・・・ごめん・・。
私飲み過ぎ・・・。」


「大丈夫です。
お酒が原因じゃないので。」


「・・・・・・?」


「俺ず~~~っと狙ってたんですよ。
アサミさんと飲みに行ける機会。

まぁ別に飲みじゃなくても、
ランチでもなんでも良かったんですけど。

とにかく仕事中以外で、プライベートであなたと食事できる機会を。

あなたが飲んでるグラスに、
【睡眠薬】入れられる機会を。」


「・・・・・・・・・・・・。」


「ボ~っとして、力入らないでしょ?

大丈夫です。あなたは黙って頷いてくれてればOKですから。」


「・・・・・・・・・・・。」


「アサミさん覚えてますか?

俺が生活安全課に配属された頃。

最初はミスばっかりで、
内村課長に怒られてばっかりだった頃。


豆腐メンタルの俺が落ち込みながら、
一人残って調書作ってた時、

【缶コーヒー】買ってくれた事。

いきなりほっぺたに押しつけられて、
“冷たっ!” “アハハ!”って、

俺に向けてくれた笑顔。」


「・・・・・・・・・・・。」

< 111 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop