君の腋を舐めたい


「その時思ったんですよ。
【あぁ~君にしよう】って。

詳しい経緯は長くなるので割愛しますけど、俺その時ちょうど、

“服を着てるのが当たり前の女”
に嗜好が向いてたんですよ。」


「・・・・・・・・・・・。」


「アサミさんと組ませてもらえるようになってから、

毎日のようにあなたのスーツ姿をこの目に焼き付けて、

毎日のように真面目な話から、
くだらない会話まで。

アサミさんの全部をこの脳に彫りました。」


「・・・・・・・・・・・。」


「今年の夏もめちゃくちゃ暑いけど、
あの夏も暑かった。

各交番回りながら署に戻ってきて、
かき氷食いながら一息ついて・・

あなたは容器とスプーンを机に置いて、
少し乱れてた後ろ髪に手を伸ばした。


目の前で俺がかき氷食ってたのに、
無防備に俺にさらけ出した。

スーツって・・
ある意味完璧に防備されてますよね。

でも二の腕の奥の隙間から見せたあの瞬間は・・あぁぁあああ・・・!!

言葉では言い現わせられない。」

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