君の腋を舐めたい


これは・・・想定外だねぇ・・。

星野と豊川の登場で、
心拍数が急上昇す・・


「君も飲みますか?変な汗出てますよ。」


「い、いや・・大丈夫っす。」


どんだけ経口補水液、
推してくるんだよ!?


危うく豊川にこの動揺が悟られそうになったが、ここは努めて冷静にふるえばいい。


・・・大丈夫だ・・
死体さえ見つからなければいい。

こいつら刑事課は・・
“何かあってから”じゃないと動かない。


・・・大丈夫だ・・
絶対に見つからないからねぇ・・?



「お待たせしましたぁ~。」


3人で待つ部屋の前。

ようやくやって来た大家が“ガチャリ”と鍵穴を差し込んで、中へと入った。



「水沢さん!居ますか!?」


星野が乱雑に靴を脱いで一目散へと入っていく。相変わらず・・君は優しい子だねぇ。



「ん~~~?居ないっすねぇ。」


さぁ俺は“万に一つ”の証拠でも探すか。





「豊川さんダメです。どこにも居ません。」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


星野はトイレや風呂場も確認しながら・・豊川はウロウロと部屋中を見渡している。

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