君の腋を舐めたい
珍しく・・豊川さんが頭をポリポリ掻きながらうなだれる・・。
「事態は深刻を極めました。」
「・・・・・・・・・・。」
「これが福留君の“余裕”の正体かもしれません。」
「・・・水沢さんの居場所・・・。」
「【絶対に見つからない】と自信を持っているかもしれません。
それに、私達が手にしている証拠は、
“福留君と水沢巡査長が焼き肉屋を出て仲睦まじく歩いている所”までです。
彼を調べる大義名分もここまでになってしまいました。」
「テツさんどうする?」
「関本主任、申し訳ございませんが今晩一晩だけ張り込みお願いします。
朝になったら解散させてください。」
「分かった。じゃあ俺は例のひったくり犯の聴取の仕上げに入るから、
またなんかあったら言ってください。」