君の腋を舐めたい


「!?」
「・・・・・・・。」


『グハハハ!
テっちゃんも星野も顔が怖いぞ?』


「加賀さん!!!」
「良いタイミングで来てくれましたね。」


熱帯夜の喫煙所。

地団駄踏みかけたその時、
僕達の前に頼れるお方が現れた・・!!



『話は聞いてるぜ。アサミが行方不明って生活安全課がパニクってたからな。』


「加賀さん・・!
何か【情報】無いですか!?」



“グハハハ!”と笑い飛ばしながらお尻を掻くこの死者の名前は・・加賀マサシさん・・!


僕の大先輩で、関本主任の先輩で、
豊川さんや梅田課長と同期の・・

【元 刑事課主任】


噂は豊川さんから聞いていたけど、
僕が視えるようになったのはつい最近。


日々を重ねる中、

この力が強まっていくと同時に、ようやくその姿を視る事が出来るようになった。



「加賀ちゃんすみません。
何でも良いから手を貸して下さい。」


死者の事を毛嫌いしている豊川さんが、唯一と言ってもいいぐらい信用しているお方。


病に倒れて、志半ばに逝ってしまった今は・・

豊川さんを影ながらサポートする【情報屋】として、その魂がここセイズ署に留まっている。


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