君の腋を舐めたい
「それなのに、いつも最後に手柄を取るのは刑事課なんだよ?
いつもでかい顔して、署長や市民の皆さんから功績を讃えられるのはアイツらなんだよ?」
「まぁ確かに・・。
刑事課が絡む事案になると、
いっつも俺達は除け者というか・・
日陰の存在ですよね。」
「アイツら・・いつか殺す!!」
「アサミさん・・目がマジになるのはホント勘弁ですよ(ToT)」
「水沢さ~ん!福留さ~ん!」
「「・・・・?」」
福ちゃんの計らいで、
これ以上刑事課の連中とバッティングしないようにと遠回りで歩く署までの帰り道。
一通りこの胸の怒りを吐き出したところで、再び後ろから声を掛けられた。
「あ、星野君じゃん!お疲れ~!」
「ヨシト!!あんたも居たの!?」
「ハァハァ・・やっと追いついた。」
ビニール袋を片手に小走りでこちらへ走ってきたのは・・
以前までは、相互協力を図りながら、
街の治安を一緒に維持してきた“セイズ東派出所”に勤めていた仲間・・
だけど今は、
刑事課の一員になった私達の敵・・
星野ヨシヒト君だった。